◆東雲庵◆2011〜2013
佐藤主任と青木きゅんの物語、その後を妄想し出すと止まらないですね。←書けよ



内田樹著『街場の文体論』 ミシマ社刊

最近、書店で衝動買いしました。
神戸女学院大学での「クリエイティブライティング」の講義をまとめたもの。
語り口調だから読みやすいし、内容が圧倒的に面白い。
わたしの大好きなおっさん:内田氏が熱く語っています。(カッコイイんです…)

言葉のセレクトには意識的なものと無意識なものと両方ある、とか。(知らず知らず韻を踏んでいること、ありませんか)
人の心に届く文章にするには、読み手に対する愛が必要なのだ、とか。(「どうせこういうの書いといたら中高生のお子ちゃまにはウケるんでしょ」とか。思っちゃうことありませんか。愛のない文章は人の心には残らないそうですよ。)

ものを書く方にとってはとても内容の濃い一冊です。

それにしても、これを出版した「ミシマ社」。いい。いいぞ。

小さな会社だけど、大手出版社を飛び出した若き社長:三島氏が「ほんとうに読みたい本」とは何かを真剣に考え、全力で取り組んで、丁寧に世に送り出している。売れる!が第一ではなく読みたい!が第一。
理想論ではあっても、そうやって生み出された本たちがいま世に支持されている。喜ばしいことじゃないですか。

…と、いうところまで書いて、朝日新聞でそんな内容の記事をそういえば目にしたっけなと。買った本の裏表紙を見てハッとしました。ミシマ社だった。


興味のある方はぜひ調べてみてくださいな。
会社が小さな古い一軒家というのも素敵です。あったかいな。

何でも、作り手の「温度」を感じられるプロダクツには惹かれます。上にも書いたように、綺麗ごとばかりじゃ資本主義社会を勝ち抜いていけないけど、ものづくりの基本はやっぱりそれだと。製品に対する情熱だろうと。…思うのです。

それから温もりという点でもう一つ。
人間が生き物である以上、紙の本は減りはすれどなくならないと思う。
手触りって、大事。
液晶画面で読む物語と、紙面に印刷されたそれとでは受ける印象がずいぶん違います。ただ情報を得たいだけならこだわる部分ではないんですけど。

だからケータイ小説を書籍化するに当たっては、編集部も作家さんも沢山の苦労があるんだろうなぁ…なんてつらつら呟きはどこまでも続く。




えらそうなことを沢山書きましたがお前いま書くのも読むのもお休み中やないかー!アホー!という叱咤激励の声が内側から聞こえてきます。ええ、ええ、…すんません!でもまだ休みます!大人だから!(笑)

わたしもね、優先順位を間違えないようにしないと。先日、やらかしたんで。
愛の足りない仕事ぶりに神様から喝を入れられたような気がします。慢心しとらんか?と。

エネルギー100の配分について考える11月のスタートです。皆さんも、どうぞお元気で。

< 45 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop