~よくばりなお・姫・様~

「一樹!!!
一樹!!」

どうしたのです?
愛・・・・
そんな悲しい目をしないでよ・・・
ただ、ボクは眠たいだけなんだよ?
ボクはー・・・・


「いやぁぁぁぁぁ」



「一樹!!
起きてよ!!!」

「はっ!
ボクは???」

あれは、夢なのかな?
いや、なんかリアルだった・・・

「一樹が浜辺で急に
倒れたんだよ!!!
で、診断結果が

睡眠不足

だって・・・・」

「あ、すみません!!!」

「いいんだよ!
一樹が目を覚ましてくれて・・・」

「えっ?」

倒れた!?
でも、私は確かに
意識があったはずじゃー・・

「ゴメンね・・・
私は王女失格だよね・・・
本当にゴメン!」


「えっ!!
いや、顔上げてよ!!!
愛は、王女失格じゃないよ!
だから、自信を持って・・・ね?
ボクが・・・
   愛を守ってあげる!
ボクは
昔みたいにもう弱虫じゃない」

ボクは愛の後ろで泣いてた・・・
だけど、もうそんなボクは
もういないんだ!!!
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