(禁断)瞳を閉じて。【完】

*騙し*




翌日、私は優君と結婚式場へと来た。

陸兄は、空と来るみたい。

濃い紫のドレスワンピに、黄金色バレーシューズ。



「…怖いな…」



中庭の噴水に座り、本音を呟いた。

見上げれば目が合う優君は、「陸も居るから大丈夫」と、スーツがシワになるかも知れないのに、しゃがみ込んだ。



「―――海っ!!」



無言で居ると、女性にしては低い声。

…遥…。

「ドレスで走るな!」と豊先輩を無視して、私に駆け寄って来た遥。



「会いたかったんだよっ!?」



立ち上がった私に、遥は泣きながら抱き着いて来た。
< 131 / 144 >

この作品をシェア

pagetop