(禁断)瞳を閉じて。【完】
…どうして私は…。

涙をティッシュで拭いながら、自責の念を感じる。

この気持ちに気付かなければ、私はずっと空兄の近くに居れたのに。

こんなに苦しくなる事もなかったのに…。

…好きだったのに…。

お兄ちゃんとして、大好きだったのに、男として見たら、私は空兄から離れないと行けないのに…。

私は家に着くまで泣き続け、陸兄に携帯を借りて、生徒手帳に書かれた、悠里ちゃんこと、担任の藤田悠里ーフジタユリーさんに電話を繋けた。

…お父さん、お母さん、親不孝な娘でごめんね。

今の私は、この選択しか、浮かばないんだ。
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