新撰組の姫君 〜もしもの世界・斎藤一編〜
一息置いて私は話し始めた。

「あの日、私と兄さんは生徒達を送り出し一息ついていたときでした。」

思い出されるあの日は…

「兄さんとお茶をしていたんです。2人で生徒達の話しをしていたんです。」

あの日は…

「まったりしていた時でした。急に大きな音がして…沢山の人が入って来ました。とても威圧感のある人達で…」

あまりにも…

「何も言わず刀に手をかけて…息もつかぬ間に兄さんが…」

あまりにもつらい…

「…もういい」

「っ…斎藤さん…」

「…もういいんだ。」

そう言って頭をなぜられる。

「…私がなぜた時は照れてたのに…」

おかしいじゃないですか
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