先生とひよ子

ホワイトデーは…

地震の翌日から
学校は臨時休校となった。


どうやらこのまま
春休みに突入するらしい。



未だに続く余震や停電

避難所で過ごす人々



うちの高校は潰れてないけど

当然の…措置だ



納得…できるよ?

納得……しなきゃ。



私は枕に顔を沈めた。



『…ホワイトデー…』


呟いて、涙がじんわり溢れた。



不謹慎?

分かってる。

私のわがままだ。



だけど…3日後だったの。



相手は先生だから
きっと返っては来なかった。



だけどね…?

少しだけ期待してたの。


『…うぅ……』


その光がいま消えた。



昨日は先生と話せて
あんなに幸せだったのに―…


心が闇に染まってく。



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