スノードロップ




「してもいい…?」


「……駄目です。私なんかとは、…桜井さんも……」






耳元で囁く声に必死で逆らう





だめ なのに


だめ…






何でこんなに近付いたんだろう





こんなつもりじゃなかった…





「彼女は関係ない。俺が嫌い…?」




「…嫌いではありません、その……。」






……逃げたい






「…好き?」



「……」


聞き方がずるい
嫌いなんて言えない…



好きだ…
きっとこんな風に
言われたら皆が皆、


嫌いなんて言えない…






「司様。……」




「俺は君を一人にしない絶対に…」






本当に、

ほんとうに?








「ほんと…ですか」


「嘘は嫌いだ。…いい?」



心臓がうるさい。
どうしよう…





コクンと頷いてしまう…






「……っん、あ…っ……」











司様にキス…された
理性が飛んでしまう






だめ…。
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