寂しがりやの兎


















もぅ泣かないように、と

目を赫くしたんだ。






優しさが聴こえるように、と

耳を長くしたんだ






真っ暗なところでも輝いていられるように、と
体を白くしたんだ。






誰かの重荷にならないように、と
体を小さくしたんだ。



















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