同居の秘密。【完】
他人から見たら普通の表情なのかもしれない。
だけど私にはわかるんだ。
だって2ヶ月もずっと一緒に居たんだもん。
翔君の楽しい時の表情くらい─…。
「お腹減ったなぁ…」
あっという間に時刻は昼過ぎ。
初めっから飛ばしすぎた私のお腹は合唱していた。
「多分、親父が他のレストランでフルコース作らせてると思うけど」
「…ううん。ここで食べよう!…あ、翔君人混みダメだったよね…。ごめんね…」
「別にもう大丈夫だ。千春が居るんだし。…俺が買ってくるよ。待ってて」