同居の秘密。【完】


俺の決断に東原千春は真っ赤な目を見開いた。

そんな東原千春に俺は、ため息をつく。

「ハァ、お前にあんな話されて出来るほど冷酷じゃないから。…それより、考えがある」

「…考え?」

俺の言葉に東原千春は首を傾げた。

「あぁ」

考えて、考えて、考え抜いた結果だ。


「俺達はガキを産まない」



すると、東原千春は不安げな表情をした。


 
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