年下彼氏。


寂しさで、頭がいっぱい。


聞きたいことはいっぱいあるし。


古谷くんのこととか。


考えながら…というより、妄想しながら歩いていたら、腕をひっぱられた。


「えっ!?」


「走れっ」


引っ張られたまま、走り出す。


手の主がわかったとき、自然に心から笑えた。


「脱出成功!」


嬉しそうに笑う彼。


つられてあたしも笑った。


< 147 / 182 >

この作品をシェア

pagetop