宇宙が見える人


水を飲もうと冷蔵庫を開いたその時。
携帯が鳴った。


開いて見ると、『 田崎 慎也 』の文字。

「あっ! 繋がった!
お前知ってる?明日、転校生が来るんだぜ!
しかも、女!!!」

「…女か…。」

「なんだよ⁈テンション低いなぁ~」

「女は、嫌。」

「はぁ?もうこれだから…ブチッ」


俺は、電話を切った。
慎也は話が長くて困る。でも、



俺の唯一信用出来る友達。


他には、要らない
彼女なんでもっと要らない。



慎也がいれば、十分。






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