片想い×片想い 番外編
あたし達は話しやすい様に

近くの公園のベンチに移動した。




『…香月が見たあの人は

俺のいとこで、中野美保。

年は同じで、陸上部。』




『いとこ…?』


だからあんな親しげだったのか…。



『うん。』




『…どうしてあの時、いとこだって言ってくれなかったわけ?』



言ってくれてれば、こんな不安にはならなかった。




『言えない理由が…あったんだ』




『…理由?』




潤也は深いため息の後、



『あの人の彼氏の浮気を探ってたんだ』


と言って頭をかかえた。





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