LOVEらいふ
[亜矢side]
光輝が出て行ってから、暇で暇でしょうがなかったあたしは少し寝る事にした。
ガチャっと誰かが部屋に入ってくる音で目が覚めた。
「亜矢ちゃん、調子はどぉ?
顔色、良くなったみたいだけど」
部屋に入って来たのは、幸子さんだ。
「え?
あ…そう言われてみれば、だるくないかも…」
「熱、下がってるかもね。
計ってみましょ♪」
「はいっ」
――ピピピっ
「あら、36度2分。
熱、完全に下がってるわねっ!」
「本当ですか!?」
「えぇ♪」
嬉しい。
熱って、こんなちょっと寝ただけで下がるもんなんだ。
もう全然だるくないし、学校行けないかな。
今は9時30分。
ミスコンって10時からだし、まだ今から行けば間に合うよね。
「あの、あたし全然元気なんで、学校行っちゃダメですか?」
「そうねー、いいわよ♪
でも、また熱でたら大変だから無理はしちゃだめよ?」
「はいっ!!」
「じゃあ、学校まで送ってあげるから制服に着替えておいで」
「はい!ありがとうございます♪」