永久の贄[BL]
「ババ様、彼はなんと?」

俺も少し気になる。何を言っていたのかが。それなのに……。

また急に息をするのが苦しくなって、それに気付いたババ様や月花の手によって、

再び強制的に眠りに就かされた。ああ、もう少しで死ぬのかな。

そんな思いがふと脳裏をよぎった。







「で、ババ様。改めて……」

「そうじゃったの。海理達が村人共と対峙した。そして雪がかすり傷程度じゃが怪我をした、と」

「え……!? そ、それで二人は……」

「安心せえ。村人共はあっけなくくたばったそうじゃ……」

「そうですか。それならば安心しました」


(じゃが、一つちと引っ掛かる事が……言わないでおくとするかのう……念の為に“アレ”をやっておくかのう)
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