hair salon 『K』
「……?」


黒田さんは声を出さずに、電話しろ、とジェスチャーをした。


「も…もしもし?」


『茜!?』

涼太は私に代わられることを知らなかったのか声を上げた。


『お前、気を付けろよ?』


「へ?何に?」


『わかるだろ!!

黒田さんにだよ!!

今日なんて二人でデートしてんだから!!』


「これは、デートじゃないよ?

黒田さんが言ってた。」


『は?

…じゃあ何してんの?』


「今日は、私のハサ…」

言いかけた時、黒田さんが私の口を押さえた。


< 154 / 212 >

この作品をシェア

pagetop