hair salon 『K』
「だって私達には」


「もう素敵な彼氏がいますから。」


「そ。つまり、もう恋はかなってるの!!」

満面の笑みでのろけてる。

「はぁぁ……」

深いため息をつくと、


「緑山いる?」

誰かが私を探す声がした。



「おーい緑山!!男だぞ!!」


茶化すように、教室中に響くように、男子が叫んだ。


《ったく……中学生かよ…》


振り返り、教室の扉の部分を見るとそこには……



「あ……」


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