hair salon 『K』
そしてペンを置き、店員さんを選ぶ


《一番きれいな女性店員さんだよね。》


店内を見渡すとすぐにわかった。


《あの人だ!!確かに一番きれい……》


私は黒田さんにあの人がいいです、と告げ、その人の元に案内してもらう。


「本日はありがとうございます。最上と申します。よろしくお願いいたします。」


「あ、お願いします」

アンケートを最上さんに渡してイスに座る。


「え〜…緑山様。」


「あ、はい!!」


「本日は髪を茶色に染める…ということですね?」


「はい。」

私がそう言うと、最上さんは黙りこんでしまった。


< 53 / 212 >

この作品をシェア

pagetop