意地悪彼氏
女の度胸
「あたしはずっと小さい頃から亮が好きでした」

あたしはさっきから頭の中で何度もイメトレ。


ちなみにまだ告白はしていない。



よしっ、校門の前で待ち伏せしようっ!、って思ってたのに…



担任話し長いよぉ!


先生早くっ!

もぉ終礼時間20分過ぎてるでしょお?


早くしないと亮帰っちゃうよ!




「……はい…起立」

「…ありがとうございました」




やっと終わった!


「じゃあ、恵バイバイっ!」


「がんばれ!」


あたしはすぐに教室を飛び出た。


全力疾走で廊下を走り亮の教室へ向かう。



「あっ広ちゃん先輩!」

広ちゃん先輩は亮と仲良しの先輩。



「…おぉっ、どうした?」

「…あっあの亮はどこにいますか!?」


「…あぁ…もう帰ったよ…?」



えーっ!

担任っー!!



あたしは猛ダッシュで校舎を出た。
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