意地悪彼氏
意地悪な大嘘
「…おい、そんなに腕振るなよ」


「だって嬉しいんだもん」

「…サラっとそういう事言うなよ」


「…へ…?」

と言って亮の顔を覗き込むと少し顔が赤くなっていた。



「…照れてるっ!」


「…………」


…つまんないの。






…そういえば、あの時あたし…ただの幼なじみって言われまくってたよね…?



好きなら何で…?



…おかしくない…?

なんか矛盾してる気がする。



「…ねぇ何であたしの事、ただの幼なじみって言ったりしたの?」


「…あぁ。あれは、ああ言ったらお前から告ってくるかなって思って」



「…はぁ??」



「じゃあ、あたしの気持ち知ってたって事!?」



「ああ」



…はぁ……?
何言ってんの…こいつ…。


「何で知ってんのに告って来ないのさっ」



…有り得ないっ!
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