君を愛してない・・・
呪い

結婚式

〔ブレンドレ国から参りました。〕


娘は隣の国の貴族の出身で、名前はルイス・エリクソンと言い、歳は18歳でした。



貴族の家の出身で、とても綺麗なルイス。


ですが、一つ欠点があったのです。


それは耳と口が不自由だということです。


ですから、話す時は全て手話でした。



〔ようこそいらっしゃいました。ルイス嬢。〕


王子様はルイスがくるまでに必死で手話を勉強しました。


その途中で気付いたのですが、手話ならば逆の気持ちを言うことはないのです。


そのおかげで、ルイスとは問題なく話すことが出来ました。


軽く挨拶を交わすと、すぐに結婚式の準備に移りました。




そして、長い結婚式が終わり、二人は寝室でくつろぎながら、会話をしていました。



〔あなたが来てくれて、本当に良かったです。このままじゃ、一生独り身かと思っていましたから。〕

〔そんな・・・。ラウノ様は思っていたよりもずっと素敵な方で、私の方こそ、こんな私をもらって頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。〕

〔そんなに謙遜することはない。あなただって十分魅力的な方だ。私は、この呪いのせいで、人を傷つけるだけなんだ。〕



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