4度目の正直【短編】
カラッ


「何で閉めるのー。」


別の、鍵が開いていた窓からヤツが顔を出した。



「てか毎回そーゆーの止めてって言ってんじゃん!かなり迷惑!!」


「ちょっと、そんなこと言ったら可哀想だよー…。」



中学からの親友の紀保が、隣でヤツのフォローをした。



「相田君も頑張ってるんだしさ、少しは───…認めてあげたら?」


「…認める?」



こいつの何を認めろってんだ!



「そうだそうだー。少しは認めろー。」



あーウザい。



「…じゃああんたのそのウザさとバカでかい声を認めるから───…とっとと失せろ!!」


「ぇぃ使い方間違ってる!!」
< 4 / 64 >

この作品をシェア

pagetop