罪血

その時、ふと、A4サイズの封筒の上に乱雑に置かれた、microSDと数枚の書類が視界に入った。

microSDをパソコンの中に挿入し、書類と見比べながら、内容を確認する。

確認中、どんどん口端がつり上がるのが、自分でも分かった。

「―――見ぃ~っけた」

多分俺はその時、新しいオモチャを見つけた子供みたいに、笑ってたと思う。

遠くで斉藤の叫び声が聞こえる。

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