ホスト教師
近ごろ菜々子をからかうのが楽しくて仕方ない。





2年A組に向かうと、菜々子がプリントを配っていた。




《松崎さん、明るくなったよね。髪の毛なんとかしたら可愛いのに。》





そんな女子の声が聞こえ、自分の事のように嬉しかった。





菜々子の居場所が出来るといいな。





菜々子と目が合う、菜々子はさっと目を反らし席に座った。





今日も頑張りますか。





「おまえら真面目に俺の授業聞けよ。」





返事する奴なんてやっぱいないわな。





まぁいい、俺は俺のやり方でやる。





熱血教師だったんだな俺は。










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