ホスト教師

球技大会

ここ最近俺は恋などしていない。





ホストが本気で恋なんかしてたら、お客様を楽しませる事が出来ない、しばらく誰かを好きになった事などない。





菜々子の笑顔にドキドキして見たり、俺ってこんな男だった。





生徒に恋するなんてあり得ないだろ。





この気持ちは恋なんかじゃない。





俯いてばかりの、暗い菜々子が明るくなったのが俺は嬉しいだけ。





菜々子に特別な感情なんてある訳がない。





菜々子の隣に純平がいる。




楽しそうに話す二人。





ついついそんな二人を見てしまう情けない俺。





ホストNO.1の俺が、なんて情けない思いをしてるのだろ。





今日はマリ子にでも連絡して、呑みにでも行くかな。




マリ子は体だけの関係の女。





マリ子も俺に本気にならないはずだから、俺には都合のいい女だった。









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