ホスト教師
「おい、大丈夫か?顔色わるいぞ。」





そう言えば、純平の席隣だったんだ。





綺羅先生の事で頭が一杯で、純平の事気にする暇もなかった。





「菜々子保健室行くか?」





私は首を左右に振った。





「菜々子我慢するな。」





我慢なんてしてないし、もうほっといてよ!





「菜々子おまえ近頃おかしいぞ。なんで俺を無視するんだ。」





別に無視なんかしてない、純平の方こそなんで優しく声かけたりする訳。





二度も振られた男の顔なんて見たくもない。





もうこれ以上話かけないでほしい。





「菜々子保健室行くぞ!」





私の腕を掴んだ純平の手を、綺羅先生が払った。











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