実話〜Jituwa〜
借家にて……2

前章でも書いた借家のもう一つの話し……。


家の中がとにかく暗い借家だった。


特に床の間が一番暗くて何が置いてあるのか、判らない程……だった。


私は子供ながらにここの部屋では遊ばないと決めていた。


いつも家で留守番をしていた、私。


幼稚園生でも、両親が帰って来るまで一人で……。


外遊びが多かった。何故なら、床の間が嫌だったから―――。




この日も外で遊んでいた。突然、トイレに入りたくなった私は家に帰ることにした。



何だか違和感のある部屋……――。


ゾクッ…………


背中に鳥肌が立ったのを覚えている―――。

急いで用を足し、外へ出ればいいものを、好奇心で部屋を覗いてしまった………。

< 5 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop