氷雪花Ⅲ
私はゆっくり皆に近づいていった


「・・・ねぇ、皆覚えてる?

はじめてあった時のこと・・・」


記憶を取り出しながら言う


「私ね、始めは醜い人間だっておもって利用しようとした

・・・でも、出来なかった


だって、皆はココロが綺麗

私と違って「光」が似合う」


そう

私は「闇」

「闇」と「光」は相容れない


「でもそんな皆といたから私は「人間」に初めてなれたと思えた

どこまでも闇一面だった私の目に光が宿ったんだよ」


でも

「私は皆と入られない

私は家族のために「復讐」をするとあの日誓ったんだ


私は家族が皆好きだった

大好きだった

だから、赦されないの

ナイトメアが・・・」



それに

「私の手は穢れている

何人も何万人もこの手で殺してきた

それは全て「力」を得るため


・・・他の方法もあったのにね」


私はそういって悲しく笑った


「・・・皆大好き

大好き大好き

言葉では表せないほど好きだよ



・・・琉架・・・元気でね・・・」

チュッ

雪華は部屋から出て行った


< 24 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop