プリ×プリ!〜6人の候補生とお姫様〜
☆プロローグ

*プロローグ

それは、机の中に入っていた、一枚の紙切れから始まった。

「あれ?こんな紙、あたしもらったっけ?」

見覚えのないその紙にはたった一言書いてあっただけだった。


“放課後、会議室へ行け”


その文字に不安を抱き、あたしは思わず先生に尋ねてしまった。

「あのー…これ、机に入ってたんですけど、イタズラかなんかですかね?」

「あ!それ、僕が入れたんだよ。ほら、書いてあるでしょ?ちゃんと行ってよね!」

ニコニコしながら先生は言った。

「なんであたしが…」

「いいからいいから!じゃ、よろしくね!!」

「はぁ…って!放課後って今じゃん!」

「別に急ぎじゃないけど…」

勢い良く教室を飛び出したあたしには、そんな先生の声は聞こえなかった。

「『なんであたしが』か。ただ単に僕の直感と――
アイツらが好きそうだったから、かな」

もちろん、この言葉も。
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