トライアングル・LOVE
ふんわりと、ぼくらの横で風船が一つ、飛び上がっていった。

「…ありがと。ぼくは全力できみをお守りしましょう」



観覧車で、ぼくが結花の手を引いて二人で乗ると、愛子がそのあとから乗り込んできて、満足げな笑みを浮べた。


「いい夕日ね~」


愛子はニコニコしながら、暮れゆくレジャーパークの風景を背景に、ぼくら二人に言った。

ぼくは、愛子をじっと見て、結花にわからないように小さく親指を立てた。
愛子は、ますますにっこりした。


結花とぼくの二人は、その後、並んで外をゆっくり見た。
ぼくはそっと、結花の手を握った。


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