youthful days~男女7人青春物語~
どうせ不毛な片思いをするくらいなら、違う人を好きになればよかった。

そうすれば、こんなに苦しまないのに。

永田以外の人を好きになろうと努力した。

でも、彼への思いを断ち切ることができなかった。

1度実ってしまった思いは消えない。

1度気づいてしまった思いは断ち切れない。

永田を好きになったことが悲しくて、苦しい。

「川上、大丈夫か?」

蒲生の声に、光はハッと我に返った。

「泣いてるぞ」

彼に言われて、光は自分の頬が冷たいことに気づいた。

何故なら、泣いていたからだ。
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