youthful days~男女7人青春物語~
やっぱり!

大きな声で言いそうになったが、何とかこらえた。

「いいですよ、帰りましょう」

光がそう答えると、
「じゃあ、行こっか」

さわやかな笑みを見せながら沖は言った。

ドキドキとうるさいくらいに鳴る心臓は、この後を予感する。

もしかしたら、これで恋が始まるとか?

そう思わずにはいられない光だった。


同じ頃、蒲生は世界史準備室にいた。

「疲れたー」

蒲生はパイプ椅子に腰かけると、伸びをした。
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