*短編小説*花びらを胸に
その事実に悲しむ者もいれば
喜ぶ者もおりました。
彼が亡くなって、少女を我が物にできると思った男たちがいたのです…。
少女は彼らを避けるように
また愛する男を忘れないように
同じ土地に小さな家を建てました。
もし、彼が帰って来てもすぐに自分の家だとわかるように…。
『ここに俺たちの大きな家を建てよう』
いつかの彼の言葉が思い出されます。
それとは対称的なその大きさに、少女はただ涙を流すだけでした。