My Little Girl(加筆修正中)
冬(初詣)



1月2日

アズの家に迎えに。

「あっ、奏ちゃん上がって。亜澄ももうすぐ来るから」

「はい」

リビングルームで改めて新年の挨拶を。

「奏ちゃん おめでとー」

「おめでとう 一馬」

リビングのドアが開き

「奏ちゃん、お待たせ。あっ、新年おめでとうございます。今年もよろしくです」

丁寧に正座して挨拶をするアズ。

「あっ、あぁ。おめでとう。今年もよろしくな」

まだ、驚きが残ってる。

アズは着物を着て髪もきちんと結ってる。

「そ、奏ちゃん…そんなマジマジ見ないでよ。変?似合ってない?」

「あっ、いや。着物着てるからびっくりしただけだ」

「ヘヘヘ…」

照れ笑いしてるし。

「亜澄、行く前に奏ちゃん家に寄っておじさん達に見せていらっしゃい。着物着るって言ったら見たいって」

へっ?

「フフフ… 年末に着物の事を話したのよ。奏ちゃんを驚かすんだって内緒にするってお母さん言ってたわよ」

お袋!

「じゃあ、いってらっしゃい。奏ちゃん亜澄を頼むわね」

「はい。一馬は行かないのか?」

「うん。これから叔父さん家に行くから…姉ちゃん」

「うん?」

「お年玉預かってきたげるね」

ニコニコ笑ってる。

「あげないわよ。預けるだけだからね」

やっぱ…ガキだ。

「じゃあ 行ってきます」

「奏君、亜澄のお守り頼むな」

「はい」

俺とおじさんは、目を合わせ苦笑い。

「お父さん、私、赤ちゃんじゃないからね。お守りなんて」

アズは膨れっ面。

「姉ちゃん、そんな顔してると奏ちゃんに嫌われるよ」

「か、一馬!」

一馬の方が大人だ。

どたばたしながらも、ようやく家を出たが、まだ俺ん家に寄らないと…




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