My Little Girl(加筆修正中)



練習が済んで

男子は今着替え中。

私と真理ちゃんは後片付け。

「今日の先輩、厳しかったね。年が変わって張り切ってんだね」

真理ちゃん達には奏ちゃんが機嫌悪いって気付いてないんだ。

ただ、厳しいくらいにしか…

ある意味よかった。

機嫌悪いなんて知られるより。

奏ちゃんの事が分かるのは親友の山崎先輩だけだ。

「亜澄ちゃん、タオルは」

「あっ、体育館だ。取ってくる」

「お願い」

体育館へダッシュ。

使ったタオルを持ち出て行こうとしたら

「田沢」

「南先生」

体育館に南先生が入って来た。

「先生も忘れ物ですか」

「いや、田沢が入るのを見たから来たんだ」

「えっ?」

なんだろう。

「仲秋 どうかしたのか?」

「……」

「何かいつもと違うつぅか、機嫌悪いようだから」

さすが 南先生!

気付いてたんだ。

「田沢?」

「あっ、はい。私にも分からないんです」

「……」

「朝、迎えに行った時おばさんが機嫌悪いって言ってたんですけど何が原因かは話してくれないんで」

「喧嘩したとかじゃないのか?」

「し、してませんよ~ この2日間会ってないですもん」

「うん?」

「クラス会やらで。奏ちゃんも山崎先輩とかと何処かへ遊びに行ってたし」

「山崎か」

「でも、先輩も、先生と一緒で私に聞いてきたので」

なんだか哀しくなってきた。

「田沢、まぁ、つまらないことだろう。虫の居所が悪いだけだと思うぞ。気にす んな。なっ」

「はい」

先生が頭をポンポンとしてくれる。

「じゃあな」

「はい。お疲れ様でした」

先生と別れて真理ちゃんの所へ

タオルを洗濯して

やっと終わった。

真理ちゃんが大原君と帰る。

奏ちゃんも、山崎先輩と2人一応待っててくれた。

ご機嫌治ったかな?

でも帰り道、話しをしてるのは私と山崎先輩だけ。

奏ちゃんはぶすっとしたまま。

ほんと、どうしたんだろう。




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