My Little Girl(加筆修正中)



練習後

着替えをして帰ろうとすると

「奏、一緒に帰ろうぜ」

謙介…

「じゃあ、お疲れさん」

みんなと別れて、謙介と2人になる。

「どうしたんだ?」

「……」

「昨日といい、今日といい。亜澄ちゃんと関係あるんだろう?」

「……」

「亜澄ちゃん、ほんとに風邪か?」

「……」

「お前なぁ、黙ってちゃ分からんだろが」

俺の胸ぐらを掴んで

「奏…悩んでないで話してみろよ」

「……」

「奏!」

「…俺が悪いんだ」

「何が?お、お前…亜澄ちゃんに何したんだ?」

「……」

「奏」

「悪い、謙介。これ以上…聞かないでくれ」

「奏…」

「悪い…俺1人で帰るわ」

謙介から逃げるように家に帰り

部屋に入りベッドに突っ伏す。

俺の中のどす黒い塊が俺を支配して

アズを傷つけた。

もう、許されないのか…

あの笑顔は、もう俺の手から零れ落ちてしまったのだろうか…

アズ…

会いたい…




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