My Little Girl(加筆修正中)




「よし、よく頑張った。此処までにしよう」

「うん、ありがとうございました」

親しき中にも礼儀ありだわね。

もう五時近くになってる。

三時間も勉強してたんだ。

自分でも感心しちゃう。

「プリン食うか?」

「うん」

奏ちゃんがプリンを持って来てくれた。

「勉強の後のプリンは最高だね」

ほんと美味しい。

「……」

あれ、奏ちゃん食べないのかな。

見てると

「食うか?」

「えっ、あ、奏ちゃん食べて」

教えてくれた奏ちゃんの方が大変だったよね、疲れてるから甘い物を取った方がいいよね。

「いいのか、食っちまって?」

「うん、食べて」

奏ちゃんが食べてるのを見てると

「アズ、ほら」

スプーンにプリンを乗せて私の口へ

「……」

「ほら、早く」

慌てて口を開け…食べた。

「美味しい」

「ん…ほら」

残りを全部食べさせてもらう。

同じプリンなのに、さっき食べたのより美味しく感じる。

奏ちゃんが食べさせてくれてるからかな。

食べ終わって

「御馳走様でした」

「ん」

「キャッ!」

奏ちゃんが!

抱き上げて!

ギュッてしてくれた。




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