My Little Girl(加筆修正中)



バスに乗る前にコンビニでお茶とか買ってた時にこっそり買ってくれてたんだ。


「ありがとう。凄い賞品だね…食べていいですか?」


見たら、やっぱり食べたい。


「あぁ、冷たいうちに食べろ」


「うん。あれ、奏ちゃんのは?」


一個しかないよ。


「俺はいらん」


「……」


「早く食え」


「うん。…奏ちゃん」


「ん」


スプーンにプリンを掬い


「一口どうぞ」


「……」


私を見てる。…見なくていいから食べてよ。


「遠慮しなくていいよ」


「フッ サンキュー」


パクって食べた。


「美味しい?」


「あぁ。…後はお前が食べな」


「うん」


残りのプリンを美味しく頂きました。


「遥さん…綺麗だったねぇ」


デジカメの小雪さんこと遥さんを見る。


「美作さんもカッコイイし…」


「ん」


「あっ、私には奏ちゃんの方がカッコイイよ」


「バーカ!」


照れてるのか私の頭をクシャクシャとした。


「止めてよね、もう」


バスは夜の道を家に向かって走って行く。


「アズ、もう寝な」


「うん。奏ちゃんも寝よ」


「あぁ」


毛布を掛けて、奏ちゃんに手を繋いでもらって寝る。


「おやすみ 奏ちゃん…ありがとう…」





田沢亜澄Side 終



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