期間限定恋愛
だけど、
これじゃあダメなんだ。
変わんなきゃ。
変えなきゃいけないんだ。
もう、
子供じゃないんだから。
いつまでも、
こんな宙ぶらりんな関係に
頼っちゃだめ。
「ねぇ、聡。」
屋台のおじちゃんと
一生懸命じゃんけんをしてる聡の服を引っ張った。
「んだよ?」
楽しそうに笑う聡を見て
胸がギュッと苦しくなる。
「どっか、
人が居ないとこ行こ。」
「あ~、だな。
茉莉香
人ごみ苦手だもんな。」
ばか聡。
もう、人ごみなんて平気になったんだから。
わたし、
成長してるんだから。
「ほれ。」
差し出された左手。
「また、
昔みたくはぐれたら困る。」
動かない私の右手を優しく包んで歩き出した。