期間限定恋愛



意地悪で、人の気持ちのわからない最低鈍感やろーなのに。

私のライバルは数知れず。
最初の方は、数えてたけど、キリがないから止めた。


それに比べて私は……
『可愛い女の子』
とは程遠くて。

「なぁ、まりぃ…」
「私は茉・莉・香です!」
「キャンキャンうるせぇなあ!

お黙りっ!」


聡のせいで他の男子にまで
『お黙りっ!』
ってからかわれるようになり…。


「ねぇ…茉莉香!
これっ!聡くんに渡してくれない?」

「っえ…ちょ」
「頼んだよ!ヨロシクっ!」


他の女子からのラブレターを、好きな人に渡さなきゃいけないようになっていて…


「うぅ…」

涙目になってみても状況は変わらなくて。

「はぁ…あんた、本当に頭冷やしな。」

さつきは呆れたようにため息をつきながら自分の席に戻っていった。


「…頭冷やしな、か。」

聡に貰った保冷剤で頭を冷やしながら机へうつぶせになる。



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