気分転換に書く短編
高ニんときだった。
まぁ、解りきってたことだけど。
サッカー部のマネージャーになる女子なんて大抵はかわいこぶりっこだのミーハーだの、チヤホヤされたいだけのスポドリ渡しときゃえーんやろ。みたいな浅はかな考えしかしとらん頭ん中ピーマンかっちゅー女ばっかりやと思ってた。
サッカーの名門校なめんなや。
当然大量の洗濯やらスパイク磨きからボールや備品の整備まで。
実際は雑用と呼ばれる仕事ばっか。
とうぜんピーマン女共に耐えられるはずもなく、一気に増えたかと思うと一気に減った。
正直、最初はまたこいつもそんなやつの一人か、と思ってた。
そいつは一年で、一学期の超中途半端な時期に親の都合でこっちにきたらしい転入生。
都会育ちのお嬢みたいで、可愛いだのなんだのって噂されてたから俺も一様知っとったけど。
そんなあいつがサッカー部のマネージャーになるときいて他の奴らは浮足立ってたけどスタメンは多分みんなテンション下がってたやろな。
この時期ちょうど辞めてく奴が殺到するじきやもん。
こちとら本気でやってんねん。
都会のもんで可愛いからってチヤホヤされると思ったら大間違いや。
はよ、ねをあげてでてけや。
わかっとんねん。
何人も見てきたからな。
俺らのモチベーションさげんといてや。
こんなかんじ。
最初はただイライラしてた。