俺が堕ちた……相手は王子?



また、好奇の視線にさらされながら寮に戻り着替えを済ませた俺の横には何故か目を逸らす透の姿があった。



「寮まで付き合わせて悪かったな?」


「いや……メイドってゆったん俺やし」




自分でゆった……と言いつつ何故か凹む透。



女の子、いや……諸男子先輩方がこんな姿見たりしたらドキドキなんやろな。



うつむいて、少し泣きそうな透の姿。






だけど、俺は健全な男子である。




< 76 / 146 >

この作品をシェア

pagetop