月に秘めた恋

想いながら

・・・数日後


「・・・はぁ」


何回目の溜息だろうか?


別に悩んでるって訳じゃない


ただ・・・こんな自分が


バカらしく思えてしまった


「湊? お前何悩んでんだよ?」


李生がそう言いながら


俺の所にやって来た


「・・・別に」


そう言いながら 席を立って


教室を出た


「あ・・・湊君!」


ドキン


声のする方を見ると 


未憂が立っていた


やべ・・・どうしよう


「何?」


「あのね・・・」


「未憂」


「・・・李生」


李生が俺と未憂の所にやって来た


「今日 俺の家に来ないか?


今日は部活も塾もないしさ・・・


課題一緒にやろうぜ」


「あ・・・うん」


未憂の顔が少しだけ赤かった


俺は2人の会話に入れなかった
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