月に秘めた恋
・・・次の日


俺は未憂と学校に向かった


手は繋いでいる・・・


周りの視線が気になるけど


「あれって 羽山さん?」


「もしかして 及川君と付き合ってるの?」


「私 及川君狙ってたのに・・・」


なんて声が聞こえて来る


未憂を見ると 少し俯いていた


「大丈夫だから・・・な?」


「・・・うん」


1週間・・・俺と付き合って


もし未憂が俺を好きにならなければ・・・


俺は 諦める


決めるのは 俺じゃない


未憂だ


だから 俺は何も言わない


学校に入って 教室に向かう為


廊下を歩く


手は離していても 隣には未憂が居る


少し・・・元気ないな


当たり前か


しばらくすると 教室に着いた


「じゃあな」


「・・・うん」


未憂が教室に入っていくのを見送って


自分のクラスに向かう


「湊!」
< 266 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop