“いぢわる王子”のお気に入り♪【完】
もちろん、その際、女の子達はあたしのことを睨むことを忘れてはいない。
そんな嫉妬と羨望の眼差しの中。
「もぅ!
ちょっと!
勉強なんかいいから、あたしのこと呼ばないでよ!」
急いでいぢわる王子のそばまで行って、それだけ言って引き返そうとすると――…
「んなわけにはいかねぇな。
紗衣。
ほら座れ」
いぢわる王子は、隣の席の椅子を引き寄せ、ぽんぽんっと叩いた。
そんな嫉妬と羨望の眼差しの中。
「もぅ!
ちょっと!
勉強なんかいいから、あたしのこと呼ばないでよ!」
急いでいぢわる王子のそばまで行って、それだけ言って引き返そうとすると――…
「んなわけにはいかねぇな。
紗衣。
ほら座れ」
いぢわる王子は、隣の席の椅子を引き寄せ、ぽんぽんっと叩いた。