“いぢわる王子”のお気に入り♪【完】
「れ…れ…玲音っ」


あたしは大急ぎでその言葉を口にした。


「ん、合格」


満足そうに笑って、するりとほどかれる腕。


よかった~。


ホッと胸を撫で下ろしたのもつかの間。


「でも、やっぱ、キスだけはしとくか?」


机にひじをついた状態で、教科書を顔の高さまで持ち上げ、いぢわる王子はあたしに顔を寄せた。


「待って
待って…」


「ん?
待たねぇし」
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