“いぢわる王子”のお気に入り♪【完】
「オレの“お気に入り”は紗衣。
さっきそう言ったよな?」


「…うん」


「オレ、特別な子にしか名前を呼ばせねぇの」


「…っ」


「その”特別な子”が“この子”
わかった?」


いぢわる王子がそう言い終わると同時に、チャイムが鳴った。


「んじゃ、オレの“姫”を。
このまま席まで送り届けるとしますか」
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