“いぢわる王子”のお気に入り♪【完】
その振動で、あたしの頭の上からあごを下ろしたいぢわる王子は、今度はあたしの頬を掴んで引き寄せた。


「バーカ、嘘に決まってんだろ。
何照れてんだよ」


「ばかっ!
照れてなんかないっ!!」


「それはどうかな?
顔の赤い、純情紗衣ちゃん」


「っ!!
なっ…
ばっ…
だからっ…
照れてなんかないって!!」
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