月夜に舞う桜華
「約束だから、あたしは仲間にはならない」
「あぁ……」
「貴方の言う通り落とし前はつける」
仲間にならなくても、してやる。
あたしに二言はないから。
「………なぁ、」
朔夜が組んでいた腕組みをほどいた。
一歩あたしに近づく。
「なに?」
半分体を戻してからあたしは片足に体重をかけながら朔夜を見た。
「俺は、………お前が欲しい」
「………は?」
「落とし前とかどうでもいい。皇蘭の元総長なのもどうでもいい」
ただ、お前が欲しい。
「……何言ってるの?」
さっきとまるで違う。
意味がわからない。
「そのままの意味だ」
「………意味分かんない」
はぁ、とため息をついてあたしは朔夜に背中を向けた。
「………俺は、諦めない」
(………知らない)
あたしは、朔夜の言葉を受けながら家路についた。