桜ヶ丘高校軽音楽部生活!!

アノ子との再会




クラスの視線を一身に受けながら教室の教卓の横まで歩みを進める。


クラスはだいたい40人くらいみたいだ。男女比は共学だけあって5対5って感じ。


「渥美誠弥くんだ。この学校にはちゃんと合格していたんだが、大阪から引っ越してきたため学校への入学が2週間遅れてしまった。さ、渥美くん自己紹介を」


「あ、はい。渥美誠弥です。先生がおっしゃった通り、大阪から来ました。まだ標準語の言葉になれていなくて、ニュアンスがおかしいかもしれないけど……おかしかったら教えてください」

よし、2週間考えてた自己紹介完璧に言えた! 幸先が良いぞ!


「じゃあ渥美、廊下側の席の後ろから4番目に座りなさい」


「はい」


1つだけ空いた席に移動する。元々このクラスに入ることは決定してたみたいだ。


「あれ……」
「あ……」


僕の座る席の後ろの生徒。先に向こうが気がついてくれた。


そこには、朝学校にくる途中にぶつかった黒髪ツインテールの女の子が座っていた。


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